行ってきました! 台湾に その3

1ヶ月前の旅行なのにまだまだ感動が続いています。4日目は台東に行きました。
7月25日(月)、朝から台中を出て高速道路で高雄経由でいよいよ台東に向かう。この台東、ここはO宣教師が長らく牧会していた十股浸礼教会があるところなのだが、O家のY君やAちゃんにとっては、「行く」というより「帰る」という感覚なのだ。
しかし、台湾には富士山よりも高い玉山を含む険しい中央山脈が南北に走っている。台中から台東に行くにしても、この山脈を東西に横断する道路がないため、鉄道も道路も北廻りか南廻りで行くことになる。運転をしていただいた宣教師のO氏には気の毒だが、同乗者の6名は皆眠そうだ。クルマは高速で高雄まで行き、一般道でまだまだ南へ行き、途中で遅めの朝食となった。その後しばらくは道路の両側はマンゴーなどを販売する店が続く。
写真はマンゴーを買い求めた店で撮ったもの。
女主人は気前よくマンゴーの試食をさせてくれた。値段も日本円で1個280円ほど。これがまたおいしい。後で食べようといくつか買い求める。今回の訪台の目的のひとつに、フルーツを堪能することがあった。日本では手軽には味わえない、マンゴーやライチなどが、安く、そしておいしく食べられたことに大満足であった。
その後、クルマは台湾の最も南部を走り、やがて山越えをして、太平洋が見える東海岸に来る。写真は、途中で撮った海岸線。南廻線と呼ばれている鉄道も見える。台湾南部の大都市、高雄から台東を経て、花蓮台北につながっている。台湾には、台北や高雄にある地下鉄のほか、高速鉄道(高鉄)と在来線の台湾鉄道(台鉄)などがある。今回、台湾をぐるっと一回りしている台鉄に乗れなかったのは残念だったが、これは次回のお楽しみとしたい。
さて、やがてクルマは台東縣に入る。O氏夫妻にとって、この台東は長らく宣教をしてきた土地なので、地理に詳しいし、どの店においしいものがあるかもよく知っている。そこで、お勧めの昼食は、辛めのラーメン。既に30人ほどのお客さんでいっぱいだったが、席を譲ってくださったりして、7名同じテーブルに。人気の牛肉入り、辛めをおいしくいただいた。もうワンランク辛くなるとギブアップだったかもしれなかったが…
その後、「布農(ブヌン)部落」に行った。布農族は台湾の少数民族で、ここは一種のテーマパークといえる。到着時、鮮やかな民族衣装をまとった若者や子どもによるダンスショーをやっていた。一帯は農場があったり、またTシャツ、ジャムやジュースのほかさまざまな民芸品が販売されていた。その中でも機織りによる名刺入れやペンケースは色鮮やかで、私は自分へのお土産とした。

布農部落をあとにクルマで市内に行く途中、道端でライチが売られている。
それは、O宣教師夫妻旧知のおばさんで、とれたてを道端で枝落としし、小分けしながら、売っていたのである。
出発前は時期的にライチは大丈夫かな、と心配していたのだが、ほとんど最後のタイミングで、私たちはとれたてのおいしいライチを食べることができた。これまたラッキーであった。写真は、そのすぐそばの畑で木になっているライチ。
随分まけてもらって、いったん宿泊先の民宿へ向かった。民宿といっても、日本とは違い経営者の自宅は別にあるらしい。1階に食堂、2階より上は宿泊用の部屋となっている。

部屋割りをし、荷物を置いて、いよいよ十股浸礼教会に向かう。O家のY君やAちゃんは少し緊張しているみたい。久々にこちらの友達と会うからだ。
教会前でAちゃんの旧友の女の子たちが出迎えてくれた。最初は戸惑いながらも、やがて中国語でしゃべりだすY君やAちゃん。中国語がさっぱりわからない私にとっては羨ましい限りだ。教会では、O宣教師の留守をしっかり守ってくださっているW兄弟はじめ大勢の人たちが私たちを迎えて下さった。1年前に堺にやってきたこちらの3人の若者もいる。2階での歓迎パーティのあとは、1階の礼拝堂でW兄弟やO宣教師のメッセージのほか、私たち3人の証しタイムもあった。台中のときと同様、私は笑いをとりながら、SさんとA氏はまじめに証をした。あの若者たちの賛美も素晴らしかった。普段から賛美や奉仕を進んでやっていると聞き、涙が出るほど
嬉しかった。時間はあっという間に過ぎ、みんなで写真を撮ってお別れ。民宿に戻るも、Wさんの招待で、O宣教師、Sさん、A氏とともに今度は郊外の中国茶の店へ。町を見渡せる高台にあり、夜景のなんときれいなことか。また夜になると幾分か涼しくなる。お客さんも結構入っている。Wさんとの会話はO宣教師に通訳を願い、高山茶とつまみのお菓子で、1時間以上も喋る。台湾でのお茶の入れ方・飲み方、台東のこと、教会のこと、仕事のことなどなど。
すっかり時間が経ってしまい、歓迎会のことも含め、大変お世話になったことのお礼を言って、民宿に戻ったのは夜中。でもこの時刻でも町中は店が開いているところもあり、活気がある。すごいパワーだと思う。