やっとお詫びできました

私は、若いとき一度だけキリスト教会に行ったことがある。

大学に入学した年の6月、まだ18才のとき、高校の同級生に誘われて行った。
そこで親切に応対してくださった方は、たまたま同じ大学の文学部2年生(私は法学部)。しかし、私は非礼にも「見えないものは信じない」などと浅はかな主張をした。大学構内でその先輩に会うたび、「金曜日に聖書研究会をしているから、ぜひ来て下さい」と何度も誘われたのに、一度も行かなかった。

それから20年以上経って、私はキリストの道を選んだ。その時から、先輩に当時の非礼を詫びなければと思っていた。しかし、その教会の名を覚えていないし、所在地も高石市ぐらいしかわからない。またその先輩の姓は覚えていたが、名までは覚えていない。

ところが、ひょんなことから、私をその教会に誘ってくれた高校の同級生と電話で話す機会があった。聞くとその先輩は北海道で牧師をされていると。ならばネット、と検索したが、北海道でその先輩の姓の牧師は見つからなかった。ただ、北海道ではなく、千葉県にある教会1件が検索結果に出た。サイトを開くと、牧師の紹介のページがあり、写真も掲載されている。何せ30年以上前の微かな印象しかない。髪の状況も随分想定外(すみません)。でも大学での専攻は歴史とあり、文学部ご出身に間違いないだろうと思い、思い切って電話をした。

大学が同じであること、高石の教会に行かれていたこと、私の高校の同級生の名前で、ようやく思い出していただいた。そして、若い時の非礼を詫びた。そして10年前にキリストを受け入れたことを報告した。

すると、大変喜んでくださった。私も肩の荷が降りた気がした。周りから見ると些細なことだろうが、とても清々しい気持ちになることができた。